2011年9月アーカイブ

110928_0172.jpg

別鎖で編む2目ゴム編みをやってみようと思います。

本などに、「指で作る作り目で」とか書いてありますが、できあがりは美しくありません。私は後から針でとじる方法を使うことがほとんどですが、最初からゴム編みを編む場合は、この方法がきれいにできると思います。

今回は、帽子の編みだしに使うので、目数は4で割り切れる数です。

  1. 要目数の半分の目を別鎖であみます。
  2. 鎖の裏目を拾って、メリアス編みを3段(拾った目を含めて)編みます。
    引き返し編みです。
    このときにゆるめに編むのがコツです。後で渡り糸が拾いにくくなります。
  3. 3段を編み終えると図のように、糸側を右にすると裏が見えている状態になります。
    (1)のところに針を入れて裏編みを1目編みます。(ここは2本を拾う)
  4. 次に(2)の目に針を入れて裏編みを1目編みます。
  5. 今度は(3)です。針にかかっていない渡り糸をすくって表編みを1目編みます。
  6. 次の(4)も(3)と同様に、渡り糸をすくって表編みを編みます。

これで二目ゴム編みの1模様が完成です。
これを最後まで繰り返します。
それから輪にします。端は後でとじ針で整えます。
完成図は、次回のキャップ帽の写真でお見せします。


 

前回、帽子の原型から、キャップ帽子の立体製図をやってみました。
今回は立体図から平面図に展開をします。

まずカーブ部分の円周を出します。
カーブを適当な間隔ではかり、その位置から水平線を引き、その寸法を書き出します。(サンプルでは2.5cm)
間隔は2.5としましたが、これは特に決まっているわけではありません。

立体図から、実際に編めるよう平面図に展開するには、分割された円周を計算します。
分割数は模様によっても変わると思いますが、特に模様がなければ6分割でよいと思います


まず、深さを縦直線で描き、上で書いたカーブの分割点から、水平線(計算したもの)で描きます。
最後に水平線の端点どうしを結んで製図は完成です。
これを分割数だけ繰り返して編みますが、模様を付けるときには注意が必要です。
分割数で割り切れる模様でないと、カーブで減目していくときに、相当やっかいです。
メリアス編みやゴム編みならば、なんら問題はありません。
製図を書いて、ゲージをとって割り出し作業をすれば、後はひたすら編んでいくだけです。

製図は、毛糸の伸び分を考慮し、採寸の寸法から10%~15%を引いたものを帽子頭回り寸法とします。
例えば、採寸頭回りが52cmだとすると、52×0.9=46.8cmとなります。
もっともあくまで平均で、糸の種類や模様によっても伸び分は異なると思います。
製図を実寸(採寸寸法)で描き、割り出しの目数で調整してもよいのではないかと考えます。

【平面図への展開】(画像をクリックすると大きくなる)
110930-1.jpg

キャップ帽子とは頭にぴったりとした、プリム(縁)のない帽子を言います。
帽子って簡単なようでも、本の通りに編んで、ぴったりだった試しはあまりないのですよ、実は。
そこで今回は、帽子の原型を使って、キャップ帽を製図したいと思います。
自分で製図すれば、模様はな~んでもありですものね。

※下記標準帽子サイズは採寸寸法です。出来上がり寸法ではありません。
genkei_cap.jpg

まずは、頭の寸法を測って、帽子の原型を描きます。
頭回り=頭の一番ふくらんだところをぐるりと計ります。
耳線A=耳の付け根から反対の耳の付け根までを、頭のてっぺんを通って測ります。
※Π(パイ)=3.14


曲線部分は、長さが 耳線A/2 になるようなカーブを描きます。

genkei_cap2.jpg

点線部分が原型です。

原型から帽子の製図を起こします。

この製図は、編み物製図教科書(ヴォーグ社)を参考に、JW_CADで製図したものです。
これは立体図なので、実際の編み図はここからさらに平面図として展開します。
カーブになっている部分が編むときの高さとなります。

 

長編みの増し目

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heart.pngこんなハート(ちいせぇ)を使って、端の増し目練習をしま~す。

まずは、編み目模様(長編み)の上に、ハートの絵を描きます。次に、カーブに沿って階段を書きます。

110920-5.jpgこんな感じでしょうか。

細編みを少し(最初と最後だけ)入れてますが、他は全部長編みです。

長編みの増し目は、1つの増し目、2つの増し目、3つ以上の増し目に分けました。

下に画像を添えますが、1目の増し目は、同じところに2目を編み付けること。

2目の増し目は、同じところに3目を編みます。一番端は長々編みにしてください。(絵は長編み)

3目以上の増し目は、鎖を編み、鎖を拾って長編みを編みます。

110920_0133.jpg上の編み図通りに編んで、周囲を細編みで1周編んだものがコレです。
似てません?(^^;)
細長いしっぽの部分がちょっと気に入らないかも・・・

結構アバウトな増し目ですが、次回はもう少し高さを意識して編み図を書き、再度ハートに挑戦したいです。

110920-1.jpgでは増し目の解説をもう少し・・・
端を1目増すには、1目に2目を入れるだけ。
超簡単です。

110920-2.jpg端で2目増すには、端の目に3目を編み透けます。
画像は2目に見えますが、正解は3目です。
一番外側は、ちょっと長さがいるので、長々編みにするといいです。
アイロンでごまかしました(^^;)

110920-3.jpg3目以上増すには少し工夫がいります。
針にかかっているほう(右側)は、必要な目数+立ち上がりの鎖を編みます。

針にかかってないほうは、別糸で必要数の鎖を編み、その上に長編みを編み付けます。

110921_0140.jpgアイロンもかけていない、縁編みもない状態です。
この形を見る限りでは、かぎ針の増減目は階段を使わないほうがきれいに仕上がるような気がします。
最初の絵とずいぶん似てきました。

110920-6.jpgこれが上で編んだハートの編み図です。
鎖がつながっている部分ですが、別鎖を使わない方法でつなげてみました。
長編みの足下に鎖を1つ編んで、これを土台として鎖に長編みを編み付けるという技です。
これって、すごく便利かもしれない・・・
糸を切ったのは、ハートの分かれ目(9段目)だけです。
編み物って奥深いよね~

 

カーブの減目

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かぎ針編みで着るモノを作らない理由は、『割り出しが面倒くさい 』が最大の理由です。
後は地厚になるのを好まないということもあります。
しかし、小物を作るには抜群の編みやすさがありますし、これからはウェアにもチャレンジして行きたいです。

模様の基本として方眼編みをやりましたが、今回はこの方眼編みを使ってカーブの割り出しをやってみました。

110917-1.jpg

カーブを減目するにあたって必要なのは、編み目の高さです。
長編みを1として、短めの長編み → 中長編み → 短めの中長編み → 細編み と図のような割合で下がってきます。最後の引き抜きがゼロです。

110917-2.jpg模様を決めて、その上にトレーシングペーパーを貼り付けます。
ヴォーグからかぎ針模様集など発売されています。模様が大きく印刷されているので便利です。
段数と目数が決まったら、トレーシングペーパーにカーブを描きます。

110917-3.jpg

ここからがちょいと(だいぶ?)面倒な部分です。 カーブの沿って編み目記号を書いていきます。
記号は、段の大きさによって何を使うかを決めます。(一番上の図を参照)
輪郭線とグラフの間に隙間があるときには、埋めるように描きます。(とじるときに穴があかないように)
3段目から減目が開始されていますが、ここはたくさん減目するので、引き抜きではなく、糸渡しを使っています。
長編みや中長編みは、短いのと長いのを使い分けます。
CADで作った編み図なので、お見苦しい点はご容赦ください。

【編み結果】
110917_0130.jpg
編み物はこれが正しいという絶対的なものはありません。
結果がすべてなので、工夫をしながら仕上げていきます。
先人たちの知恵や工夫が、いろいろな技法を生み出しているのだと考えます。
針一本で実に様々なことができるので、奥深くやめられません。


細編みの減目

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komagenme_right1.jpg 細編み1目を右端で減目するには、立ち上がりの鎖を1目編んで、端の目と次の目に針を入れ、未完成細編みを2目作り、糸を掛けて一度に引き抜きます。

komagenme2.jpg左側で減目するには、減らす段の端の目から2目手前まで編み、次の目と端の目から糸を引き出して、2目を一度に引き抜きます。

【2目以上の減目-引き抜き】

右側は、減らす目数だけ引き抜き編みをします。
左側は、減らす目数だけを残しますが、最後は2目一度を編みます。

komagenme3.jpg

【2目以上の減目-糸渡し】

減目する前段の最後の目を大きく伸ばして、糸玉をくぐらせます。減目する目数の1つ手前に針を入れて糸を引き出し、次の目を引き抜きます。立ち上がりの鎖を編まずに細編みを編み始めます。

komagenme4.jpg

110915_0117.jpg【鎖とじ】

1目の丈が長い編み目の場合に使います(長編みなど)
伸縮があるので、着るもののまとめなどに適しています。

  1. 編み地は中表に合わせます。
  2. 鎖と引き抜きを交互に繰り返します。
  3. 長編みの場合、段の頭どうしを拾って引き抜き、鎖は2目~3目とします。
    ※1段の立ち上がり鎖より1目引いたぐらいが丁度よい。

【返し縫いとじ】

110915_0118.jpg半返しと全返しがあります。(画像は全返し)
編み地は中表に合わせます。
2段目に針を入れたら一段戻ります。
段がくずれないように、段の頭の目は必ずすくいます。

【コの字とじ】

110915_0119.jpg左右を「コの字」のように、交互にすくってとじます。
編み地は裏側どうしを合わせます。
作り目の端から始めて、向こう側からこちら側へ、こちら側から向こう側へと交互にすくってとします。
薄手に仕上がる技法です。

かかがりとじ

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簡単で早くとじられる技法です。綴じ針を使います。
編み始めに、仕上がり寸法の3.5倍程度の長さを用意しておくと、その糸をとじ糸にできます。

  1. 編み地を表側どうしにおきます。
  2. 手前側の端の目に針を入れて引き抜きます。
  3. 向こう側の作り目(2目)をすくい、もう一度手前の端の目をすくいます。
  4. 向こう側の編み地を手前側に倒して、中表に合わせます。
  5. 端の目は中間に割って1目、段の頭で1目、長編み1段に2目をすくいとじます。

110915_0111.jpg

110915_0113.jpg

【1段ごとのかがりとじ】

110915_0114.jpg1段ごとの巻きかがりとじは、段の頭で引き抜きます。
かがった糸をすくって、糸を引いてから次ぎの段の目をすくいます。
この方法はとじしろが目立ちません。
細編みにも向いています。

 

かぎ針でいろいろな模様を編むためには、編み目記号というものを知らなければなりません。
たいていの手編み本にはこの編み目記号が載っていますが、詳しくは書いてない本も多々あります。

そこで、ここでは手作りタウンをご紹介します。
動画もありますので、ここでちまちまと言葉で説明するよりはよっぽどわかりやすいです。
ヴォーグもなかなか太っ腹なことをやってますね。
私はオカネを払って習いましたが(^^;)

全部の記号には対応してないようです。
後は本を買ってくださいってことでしょうか?
そりゃそうですよね。

shushu.jpg時間の都合であまり大きなシュシュにはできませんでしたが、レース糸(エミーグランデ)で、ビーズ入りを編みました。
レース糸はウールほど柔らかい感じは出ませんが、ビーズを入れるとおしゃれな感じとなります。

とても簡単にできますので、コツを書いておきますね。

適当なヘアゴム(輪になっているもの)を用意します。
必要な数のビーズを糸に通しておきます。(サンプルは丸小)

  1. 1段目は、ゴムをくるむように細編みを1周編みます。
    このときに、ゴムが伸びないほど数多く編み付けないように注意!
  2. 2段目は、前段の細編みに長編みを編みます。
    1つの目に長編みを2目入れます。
    ※長編みの総目数は、次段の模様で割り切れる数に調整します。サンプルでは1模様7目なので、105目です。ゴムのサイズによって、この目数が変わってきます。
  3. 3段めは、縁編みを編み付けます。(本などの縁編みを参考に)
    このときに、好きな場所にビーズを入れながら編みます。
  4. 4段目は最終段。ここもつれない程度に縁を編みます。
    サンプルはコースターを編んだときの縁編みを使いました。

昨日で、1年間通った松本かおる先生講座を終えました。
先生(見てないけど)、ありがとうございました(^^;)

ヴォーグ学園に通い始めて、6年目に突入しております。6年と言えば小学生と同じですね。
今度は編み物中学生にはいります(^^;)

スタンダードから始めて、講師科までが3年。
いろいろなことがやりたくて、指導員には進みませんでした。
魔法の一本針、インストラクタ終了まで1年。松本かおる先生の可愛い小物が1年。
間半年はお休みしましたが、5年も市ヶ谷に通っております。
勉強した技術には、計り知れないものがあります。独学では学ぶのが難しいものも多かった。

この手編み勉強室は、ヴォーグに入ったと同時に作ったので、自分の編み物の歴史が詰まっています。
忘れても困らないように、忘備録として作りました。
作品の公開もありますが、なるべく技術的なこと、基本的なことを書いて行きたいと思います。

間違ったことを書くこともあるかもしれませんが、遠慮なくご指摘くださいませ。
勝手に書いているページではありますが、コメントなどもお寄せくださると、相当うれしいです。
これからも手編み勉強室をよろしくお願いしますネ。

waridasi_curve2.jpg1つ前の記事で割り出しのグラフを作ったのは、この実験のためです。

ヴォーグの魔法の一本針のコース(前期と後期)では、カーブをやりません。
衿は全部まっすぐだし、袖付けはスケアスリーブだけでした。ネックから編むもの以外は袖に違和感を持ち続けていました。

そこで私なりに、カーブを付けて、そこから割り出すということをやってみたのです。
左の作品(作品って言えるか?)は、1~2歳用の製図を描いて、さらにそれを1/2に縮小したものです。
衿はかぎ針で、袖ぐりは棒針で拾っています。

1つ前で描いた階段を使って、カーブを編みます。基本的には棒針の手法で減目しました。
一本針の模様はかぎ針や棒針を併用するので、かぎ針の一般的な拾いかたでは無理な場合があります。

  1. あらかじめ縁編みにするゲージを計っておきます。
  2. カーブをメジャーで測ります。
    製図上で計るのがベストですが、いちいち原寸製図は描きませんので、ここはできあがりにメジャーを当てて計ります。
    1/3くらいのところに糸印をしておきます。
  3. メジャーで測った寸法に、縁編みのゲージを掛けて拾い出す目数を算出します。
  4. 拾う目数がわかっても、拾い出す場所が漠然としすぎているので、目数を3分割し、印をした間を拾います。
    拾う場所は、端の目に針を入れますが、、なるべく穴が空かないような箇所を選びます。

これは私独自の拾いかたですので、模様によっては当てはまりません。
一本針って超長いのが1段だったりするんですよね~
そういう場合は、階段を描くときに工夫するとか、かぎ針の手法を用いるとか、また手を考えてみます。

【かぎ針の一般的拾い目】
※段からの場合ですが参考までに。

細編みは6段から5目拾う
長編みは2段から6目拾う
メリアス編みから拾うには、5段で4目

waridasi_curve.jpg割り出しの方法を知っておくと、市販本の製図を見て、自分のサイズに変更したりすることができます。

割り出しをするには、原寸の製図を書いてその上にグラフ線を描く方法や、ゲージメジャーを使う方法がありますが、今回は編み目グラフノートを使う方法を書いてみます。
編み目グラフノートは市販されていますが、PCがあれば自分で線を引いて作ることも可能です。
左のグラフノートは、1.5という割合のものです(目数と段数の割合)
模様によっては、縦のほうが長い場合もありますが、その場合は1よりも少ない割合となります。

  1. カーブを描きます。
  2. グラフのマス目に沿って、カーブ線とマス目の交わるところを階段のように区切ります。
    (カーブの最初と終わりには平らな部分がある)
  3. 2段単位で区切ります。
    ※編み地が小さくならないよう、カーブ線の外側で区切ります。

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