小さいころ、浅草へ行けば必ず入っていたのが蕎麦屋
もしかしたら並木藪じゃないか?
ずっと気になっていて、一度入ってみたかった「並木藪蕎麦」
足が悪いこともあって、一人で浅草まで行くのはかなりの勇気がいる
うだうだ悩んでいてもしょうがない
意を決して、市ヶ谷から総武線に乗り込んだ
都営浅草線はひどい
駅そのものが古いせいか、エスカレーターというものがほとんどない
浅草へ来たことを悔やんだがもう遅い
行くっきゃないね
ようやく駅の階段を登って外界へ出る
おっ、ここは?
あの数々の思い出を残した「光寿司」ではないか!
A4の出口はなんと光寿司のお隣さんだったのだ
A4から出て右折すると雷門から続いている大通りに出る
そこから通りごしに並木藪が見える
「ヤバイ」と思った
蕎麦屋の周辺に人が居ないからだ
店の前まで行くと、案の定予感があたり「木曜定休日」の札が・・・
並木藪蕎麦は、杉浦日向子の「もっとソバ屋で憩う」の1番に載っている
手打ちでもないし、おしゃれな店構えでもないし、洒落たメニューがあるわけでもない
酒の肴は「板わさ、わさび芋、焼き海苔」の3点だけだとか
酒も「菊正宗」のみ
そんな蕎麦屋の人気の理由が知りたい
というのが、苦労して浅草までやってきた理由である。
くそ暑いし、くたびれているし、がっくりしながらも
せっかく浅草まで来たのだからと
雷門まで足を伸ばした
しかし、仲見世の人ごみにうんざりして
早々に退散