ネタ切れだし、またまた暗い病気の話でもしよっかなぁ
暗いお話が苦手な人はここから先は読まないでください。
怖いよ~(^^;
草むしりをしながら、今年初の桔梗の開花を知った。
初夏らしい涼しげな青だわ。
草むしりは腰痛の大敵だけど、雑草は小さな花壇にもひっきりなしに生えてくる。羨ましいほどの強さだ。
長い時間腰をかがめているのは無理なので、毎日少しずつの草むしり
目的は雑草のためだけではない
カルシウムを摂取するには1日30分程度は陽を浴びないとダメなのだ。嫌いな牛乳を毎日飲んでも解決しない。
30年も前に終わった病気のために、未だに苦しめられている。巷で大騒ぎになっている「甲状腺ガン」というのが敵の正体だ。もしかすると、知らない間に大量の放射線を浴びたのだろうか?
甲状腺を全摘出する場合、後ろのほうにくっついている副甲状腺というものも一緒に削除する。副甲状腺のホルモンが減るので、ホルモン剤(チラージン)を一生飲まなければならない。減るとどうなるかって? それは恐ろしくて書けない・・・けど書いちゃう。
ひどくなると、全身痙攣して、呼吸困難に陥り、やがては死んでしまうのだ。
私の場合は、ガンが進行してしまったため根治性を求めるために、医師(現在の主治医)が、全摘を決断した。先生によると「他の医師たちの大反対を押し切った」そうだ。未だに医学会では全摘出に反対する医師は多いという。甲状腺機能障害など、術後の後遺症の危険があるからだ。
副甲状腺から分泌されるホルモンが減ると、血液に含まれるカルシウムが少なくなってしまう。そのためカルシウムやビタミンDも生涯服用しなければならない。術後も全く健康だったし、若いときはなんの苦しさもなかった。
ところが、年を重ねるにつけ、カルシウム不足がいろいろな場所に影響してくるようになった。
腰痛は運動のしすぎかもしれないいけれど、昨年からは骨粗鬆症の薬も増えた。
最近起こっている深夜のこむら返り(攣る)もカルシウム不足の影響だと言われた。そのうち昼間からどんどんこむら返りが起きてくるそうだ。今月から漢方薬を処方してもらって今のところ治まってはいるが・・・検査の必要があるという。
ま、毎日薬漬けというわけだ。
毎日7種類だぜ~
だけど敵に負けるわけにはいかないので、毎日ヤクを飲みつつ闘っている。
退院後、「131-I」で入院する夢や、再発した夢を何度も見た。よほど怖かったに違いない。
大量の放射性ヨードを浴びる「131-I」という治療がある。
病院の奥まった暗い場所に、一般人の入れない囚人室のような部屋が幾つも並ぶ。
鉛のベッドで寝て、24時間テレビカメラで観察され1週間入院する。
面会ももちろんできないし、看護師さえも部屋には入出しない。
このような入院治療を数回繰り返した。
肺などに転移している場合、あるいは転移が予想される場合に、放射線ヨードを使ってガン細胞を破壊するという。
血液を通して、骨や肺に転移する病気。嫌なヤツだねぁ・・・しつこそうだし。
気づいたときには、肋骨をはじめ相当体のあちこちに転移していた。
肺を開き、リンパ郭清し、溶けた肋骨を3本切除し、甲状腺を全摘出し、さらに最後の仕上げが「131-I」である。
通常は、40歳を過ぎてからかかる人が多いらしいが、なぜか30歳そこそこでやられた。
もちろん身内にも誰もそんな病気を持つものはいないし、広島に住んだことも、チェルノブイリに行ったこもない。
わけがわからないことだらけだけれど、私は幸せなほうだと思う。
普通に生活ができるようになったのだから。
ガン専門病院では酷い状況の人たちを大勢見た
特に整形外科では、小学生や高校生と一緒の部屋だったので、毎日毎日泣けて困った。
本当につらく悲しかった・・・
書くことができないほどのつらい現実がそこにあった。
執刀してくれた医師にはとても感謝している。
後日一緒に飲んだときに「100%助けたかった」と、言われた。
それが今じゃ・・・
「もういいじゃないか、こんなに沢山生きたんだから」と、言われる。
30数年のおつきあいだ。