ショートロウヒールとは、引き返し編みだけで作るかかとのことです。自分ではあまり使わないかかとですが、代表的な3種を編んで比較してみました。
ラップ&ターン
かかと前半は糸を編み目に巻きつけるラップを作り、後半では前半で作ったラップの目を外しながら、さらに編み進むためのラップします。ラップを外すには渡った糸と針の目を一緒に編みます。ラップの目が二つになると、外すときにやりにくいので、ゆるめにラップします。直線的になるので、基本的に間を置かずにラップ目を作っていきます。
ジャーマン・ショート・ロウ
名前の通りドイツ発祥のかかとです。ダブル目を作りためて、後で一緒に編みます。日本の編み本などに載っている引き返し編みに似ていますが、こちらの方が簡単です。ダブル目は糸を手前に置いて「すべり目、かけ目」と言う感じです。かけ目糸を強めに引かないと目が緩みます。特に左手でテンションをかける場合は、緩みがちなので要注意。
かけ目とすべり目の引き返し編み
日本の編み本などに載っている引き返し編みです。一目ごとでなくても大丈夫なので、深すぎないかかとがつくれます。裏目で段消しをする場合は、かけ目と次の目を入れ替えて2目1度で編みます。初心者には少しハードルが高いかもしれません。掛け目をするので穴も開かず、個人的にはこれが好きです。