マクロを使おう Part1

★マクロとは

本来は手作業で行うべきAccessの操作を、自動で実行してくれる機能のことです。マクロを覚えると、同じような操作を簡単に使うことがができます。
マクロで使われるプログラムのコード(命令)は、VBAというプログラミング言語で記述されています。

★VBAとは

VBAは「Visual Basic for Applications」の略です。
Microsoftは、1991年に初心者でも Windows用のアプリケーションが作成できるようにとVisual Basicというプログラミング言語を発表しました。
さらに、このVisual Basic を元に Office の各製品のマクロ言語を開発しました。
つまり、VBA は Visual Basic の言語仕様をそのまま引き継いでいるのです。今ではOffice製品すべてに搭載されています。

★マクロを作成するには

マクロを作成するには、マクロウィンドウを使い、次の手順で行います。

  1. アクションを設定する
  2. コメントを入力する
  3. 引数を設定する
  4. マクロを保存する
  5. 実行する

★簡単なマクロを作ってみよう。

次のようなメッセージを表示するマクロを作成しましょう

  1. データベース ウィンドウで [オブジェクト] の (マクロ) をクリックします。
  2. データベース ウィンドウのツールバーの [新規作成] ボタンをクリックします。 マクロウィンドウが表示されます。
  3. アクション列にの一番上の行にカーソルを移動して、下向き矢印をクリックします。
  4. アクションリストから「メッセージボックス」を選択します。
  5. コメントリストに「メッセージを表示」と入力しましょう(コメントは省略可)
  6. アクションの引数を次のように設定しましょう。


  7. 「上書き保存」ボタンをクリックし、マクロ名に「練習1」と入力し「OK」をクリックします。マクロは実行する前に必ず保存しなければなりません。
  8. ツールバーの「実行」ボタンをクリックし、マクロを実行します。
  9. 「OK」をクリックします。メッセージウィンドウが閉じます。

★複数のアクションを使う(応用)

次のようにメッセージが表示されるマクロを追加し実行しましょう。最初に作成した次の行にアクションを追加できます。
アクション列に指定したものが順番に実行されます。

★マクロの名前

■「初めてのマクロ」アクションに「メッセージ1」、「応用問題」アクションに「メッセージ2」と名前をつけて実行してみましょう。

  1. ツールバーの「マクロ名」ボタンをクリックします。マクロ名の列が表示されます。
  2. 最初のアクションに「メッセージ1」と入力します。
  3. 次のアクションに「メッセージ2」と入力します。
  4. ツールバーの「実行」ボタンをクリックします。

複数のマクロが設定されている場合、実行すると必ず1番上のマクロが実行されます。他のマクロを実行したいときには、実行したいマクロを一番上に移動します。アクションを移動するには、行をセレクトしドラッグします。
■「メッセージ2」を実行してみましょう。

★マクロを参照するには

マクロに名前が設定されている場合は、マクログループ名とマクロ名をピリオドでつなぎます。「メッセージ2」マクロを参照するには、「練習1.メッセージ2」となります。次のパートでフォームから参照する方法を勉強します。