フォームデータベースの基本操作
フォームを開くには
DoCmdオブジェクトのOpenFormメソッドを使うと、フォームを指定して開くことができます。DoCmdとはAoolicationオブジェクトの子オブジェクトでAccessのメニュー、ツールバーの処理の実行に使われているオブジェクトです。手操作やマクロを構成する基本単位のアクションを実行できます。OpenFormは、マクロの「フォームを開く」アクションと同じ処理を行います。
書式:DoCmd.OpenForm formname, view, fiLtername, wherecondition, dataneme,
windowmode, openargs
formname | ||
view (省略可) | acDesign | デザインビュー |
acFormDs | データシートビュー | |
acFormPivotChart | ピボットグラフビュー | |
acFormPibotTable | ピボットテーブルビュー | |
acNormal | フォームビュー(既定値) | |
acPreview | 印刷プレビュー | |
filtername (省略可) | 抽出条件を指定したクエリ名 | |
wherecondition | 抽出条件を表す文字列 | |
datamode(省略可) | acFormAdd | 追加 |
acFormEdit | 編集 | |
acFormPropertySettings | 編集(既定値) | |
acFormReadOnry | 読み取り専用 | |
windowmode(省略可) | acDialog | ダイアログ |
acHidden | 非表示 | |
acicon | アイコン | |
acWindowNormal | 標準(既定値) | |
apenargs(省略可) | 開くフォームに渡す文字列 |
《サンプル》
抽出レコードをフォームに表示するには
《サンプル》
次の例は、「F_得意先編集」フォームの「都道府県」フィールドの値が、「F_都道府県抽出」フォームのテキストボックス「T_都道府県」に入力した値と等しいレコードを、開いたフォームに表示します。
抽出する値がテキスト型の場合、シングルコーテーションで値を囲まなければなりません。
《実行結果》
フォームの表示位置を指定するには
DoCmdオブジェクトのMoveSizeメソッドを使うと、カレントオブジェクトの表示位置やサイズを指定できます。
書式:DoCmd.MoveSize right, down, width, height
MoveSizeメソッドの引数は、twipで指定します。twipは、画面の長さを扱う単位です。
1cmは567wip、1ピクセルは15twipです。
《サンプル》 次の例では、15cm×8cmの大きさで表示します。
フォームのサイズで表示するには
DoCmdオブジェクトのRunCommnadメソッドを使うと、カレントフォームの大きさをフォームのサイズで表示することができます。 フォームの「サイズ自動修正」プロパティを「いいえ」にしておきます。
《サンプル》
編集を取り消してフォームを閉じるには
編集を取り消してフォームを閉じるには、コマンドボタンの「キャンセルボタン」プロパティを「はい」にし、クリック時(キャンセルボタンを追加)のイベントに次のように記述します。
acCmdUndoは「元に戻す」メニューと同じ処理を行います。