Step 2_1 ブックの操作

※例題のステートメントを茶色で表示します。

★新規ブックを作成するには

    新規ブックを作成するときには、Workbooksコレクションに対してAddメソッド を使います。
    Workbooks.Add

★ブックを開くには

  • ブックを開くときには、Workbooksコレクションに対してOpenメソッドを使います。
    保存先を指定して開くには、ブック名の前に保存ドライブとフォルダを指定します。
    Workbooks.Open FileName:="C:\My Documents\ExcelVBA練習\rensyu.xls"

  • カレントフォルダのブックを開く場合は、ドライブ名やフォルダ名は必要あり ません。 起動直後のカレントフォルダは、「ツール」→「オプション」→「全般」タブ で確認できます。
    Workbooks.Open FileName:="rensyu.xls"

  • 上のステートメントを次のように書くこともできます。
    Workbooks.Open "rensyu.xls"

    「FileName:=」という引数を省略して、メソッドの後すぐに引数を指定しています。 このような使用法を「標準引数」と言います。
    「FileName:=」を省略しない使用法は「名前付き引数」と言います。

★ブックを閉じるには

  • すべてのブックを一度に閉じるには、Workbooksコレクションに対してCloseメ ソッドを使います。
    ExcelでShiftキーを押しながら「ファイル」→「すべて閉じる」を実行する操 作と同様です。
    Workbooks.Close

  • アクティブブックを閉じるには、ActiveWorkbookオブジェクトに、Closeメソ ッドを使います。
    ActiveWorkbook.Close

  • 2番目に開いたブックを閉じるには、Workbooksコレクションの引数に2を指定します。
    Workbooks(2).Close

  • 保存確認のメッセージを表示せずに保存して閉じるには Closeメソッドに、引数SaveChanges を指定します。 True を代入するとブックは自動で保存されて閉じます。
    Workbooks("rensyu.xls").Close SaveChanges:=True

  • ブックを保存しないで閉じるには、Closeメソッドの引数に Falseを指定します。
    Workbooks("rensyu.xls").Close False

★ブックをアクティブにするには

  • ブックをアクティブにするには、Activateメソッドを使います。
    Workbooks("rensyu.xls").Activate
    ※マクロ記録を使うと、Windowsオブジェクトになります。

★ブックを保存するには

  • アクティブブックを上書き保存するときには、Saveメソッドを使います。
    ActiveWorkbook.Save

  • ブック名を指定して上書き保存するには、ブックの名前を指定します。
    Workbooks("rensyu.xls").Save

  • ブックに新しく名前を付けて保存するには、場所とブック名を指定します。
    場所(ドライブとフォルダ)を省略すると、カレントフォルダに保存されます。
    ActiveWorkbook.SaveAs Filename :="C:\My Documents\ExcelVBA練習\rensyu_2.xls"