Step 3_4 行と列の操作

★選択セルの行列位置を変更するには

  • あるセルを基準にして、相対的に移動して別のセルを参照するにはOffsetプロパティを使います。
  • Offsetプロパティは移動する大きさ(行,列)を引数に指定します。 次の例題では選択したセルを、上へ2行、右へ2列移動します。

    Selection.Offset(-2, 2).Select

★選択セルの行位置を変更するには

    行方向の移動だけを設定するには次の2つの方法があります。 どちらも下方向へ3行移動します。

    Selection.Offset(3).Select
    Selection.Offset(3, 0).Select

★選択セルの列位置を変更するには

    列方向の移動だけを設定するには次の方法があります。 どちらも右方向へ2列移動します。

    Selection.Offset(0, 2).Select
    Selection.Offset(, 2).Select

★行を非表示にするには

  • 行を参照するには、Rowsプロパティを使います。
  • HiddenプロパティにTrueを代入すると非表示になり、Falseを代入すると再表 示となります。
    次の例では、5行目〜7行目までを非表示にします。

    Rows("5:7").Hidden = True

★選択セルの行数を取得するには

    行数を数えるには、Countプロパティを使います。
    次の例では選択したセルの行数を数えてメッセージボックスに表示します。

    Range("B6:I12").Select
    MsgBox Selection.Rows.Count

★行全体に値を入力するには

  1. Worksheetsオブジェクトに対してRowsプロパティを使うと、行全体にデータを入力します。
    Rows("3:5").Value = "ABC"
  2. Rangeオブジェクトに対してRowsプロパティを使っても、セル範囲が対象となるだけです。
    Range("B6:C8").Select
    Selection.Rows.Value = "DEF"

  3. 選択されているセル範囲の行全体を対象とするには、EntireRowプロパティを使います。
    Range("B9:C10").Select
    Selection.EntireRow.Value = "HIJ"

★選択セルの列数を取得するには

    列を参照するには Culumnsプロパティを使います。
    次の例では選択したセルの列数を数えて表示します。

    Range("A1:C5").Select
    MsgBox Selection.Columns.Count

★セル範囲のサイズを変更するには

  • 選択されているセルの範囲のサイズを変更するには、最初にセルの行数や列数 を取得し、次に、行数や列数を変更します。
  • サイズ変更には Resizeプロパティを使い、プロパティの引数に行数、列数を 指定します。
  • 次の例では、下に2行、右に2列分選択範囲が拡大されます。

    Range("A1:C5").Select
    MsgBox "選択したセル範囲のサイズを変更します"
    Selection.Resize(Selection.Rows.Count + 2, Selection.Columns.Count + 2).Select

  • 次の例では1つのステートメントの中で OffsetプロパティとResizeプロパテ ィを連続して使っています。
    Offsetプロパティで2行分下に移動してから、右方向に2列分大きくします。

    Range("B2:C4").Select
    MsgBox "選択セル範囲のサイズを変更します"
    Selection.Offset(2).Resize(, Selection.Columns.Count + 2).Select