Java Step_3 定数と変数 |
定数の種類 |
プログラムの中で使われる固定的なデータを定数と言います。
定数の種類 | 表記 | 例 |
整数定数 | 10進数(0〜9の数字) | 123 |
〃 | 16進数(先頭にゼロxをつける) | 0x123 |
〃 | 10進数(0〜9の数字) | 123 |
浮動小数点定数(実数) | 0〜9の数字とピリオド一つ | 0.123 |
論理定数 | true(真) false(偽) | true false |
文字定数 | 1文字をシングルクォートで囲む | 'a' |
文字列定数 | 複数文字をダブルクォートで囲む | "abcd" |
null(ヌル)定数 | null(値がない) | null |
変数 |
変数とは、値を代入する「箱」のようなものです。「箱」の中に収められた値は、随時取り出しが可能な状態にあります。
「箱」はたくさん使うことができるので、それぞれに名前をつけて区別します。
変数には、数値や文字列、HTML文などを代入することができます。
変数は、使う前に名前とデータ型を指定します。この手続きを変数宣言といいます。
変数の値として可能な基本データ型 とその変数の初期値 を宣言します。
■基本的な変数の定義方法
int a; | → 基本データ型宣言 |
a = 100; | → 変数 a の初期化 |
■簡略化された変数の定義方法
int a = 100; |
予約語(キーワード) |
自分で作る変数や関数などの名前は「識別子」と呼びjます。識別子の名前は基本的にはプログラマーが自由に付けることができます。
ただし次のような予約語を付けることはできません。
予約語とは使用方法を予約されたキーワードの事であり、Javaでは以下の語が予約語として存在します
abstract | クラスやメソッドが実装されていないことを宣言する。 |
boolean | 真偽を表すための型 |
break | switch文やループを抜け出す |
byte | 8ビット符号付き整数を表すための型 |
case | switchブロック内でラベルのようにして使用する |
catch | tryブロック内で例外が発生した場合の処理先を示す |
char | unicode文字を表すための型、符号なし16ビット整数 |
class | クラス宣言 |
const | 予約されているが使われていない |
continue | ループ内で次の繰り返しに入る |
default | switchブロックの中でいずれのcaseにも該当しなかった場合の飛び先 |
do | 繰り返し条件が後置のループの開始点 |
double | 倍精度浮動小数点を表すための型 |
else | if文が成立しなかった場合に実行される |
extends | クラスの拡張元(親クラス) |
final | 変更できないこと |
finally | tryブロックに入ったら必ず抜け出すときに実行される |
float | 単精度浮動小数点を表すための型 |
for | 繰り返し |
goto | 予約されているが使われない |
if | 真偽による条件分岐 |
implements | インターフェースの宣言元 |
import | コンパイラに名前解決のためのヒント |
instanceof | インスタンスが該当クラスのインスタンスとなっているか調べる |
int | 32ビット符号付き整数を表すための型 |
interface | インターフェースの定義 |
long | 64ビット符号付き整数を表わすための型 |
native | 他の言語で書かれたメソッドを表す |
new | 新しいインスタンスの作成 |
package | パッケージの宣言 |
private | 自分のクラスのみからアクセスできる |
protected | 自分のパッケージと拡張クラスからのみアクセスできる |
public | すべてのクラスからアクセスできる |
return | メソッドの終了 |
short | 16ビット符号付き整数を表すための型 |
static | クラスのメンバーである |
strictfp | 浮動小数点の取扱制御 |
super | スーパークラスのメンバーの呼出 |
switch | 多方分岐 |
synchronized | マルチスレッド制御 |
this | 自クラスのメンバーの呼出 |
throw | 例外発生 |
throws | 例外を投げることを宣言 |
transient | シリアライズの対象外 |
try | 例外が発生する領域に入る |
void | 戻り値が無い |
volatile | コンパイラの最適化の制御 |
while | ループの繰り返し条件 |
基本データ型 |
プログラム中で使用する変数は、あらかじめどのようなデータ型で使用するのかを宣言する必要があります。変数を宣言する位置は、その変数を使用するよりも前であればプログラム中のどこでもかまいません。通常、{ } の内側の先頭にまとめて宣言します。
データ型には、基本データ型と参照データ型の2つがあります。
基本データ型の変数は、整数や文字などを代入するために使います。
型 | ビット | 意味 | 扱える範囲 |
byte | 8 | 8 ビット整数 | -128 〜 127 |
short | 16 | 単長整数 | -32768 〜 32768 |
int | 32 | 整数 | 約±21億4700万 |
long | 64 | 倍長整数 | 約±9223372兆 |
float< | 32 | 単精度浮動小数点数 | 有効桁7 |
double | 64 | 倍精度浮動小数点 | 有効桁16 |
char | 16 | 文字 | 16ビットの文字コード |
boolean | 8 | 論理値 | true/false |