昨年の7月からひょんなきっかけでピアノを習い始めた。先生は少し年配(私とほぼ同じくらい)の、現役のジャズマンである。月2回で1回30分ほどのレッスンだ。
Jazzと言っても、これを弾ける人はクラシックピアノの経験者とか、10年以上ピアノを弾いている人たち。私のような年いってからピアノを始めたような者は、ジャズなんてものとはほど遠い。大体曲にすらならないのだ。
先生の教え方は、メロディの譜面とコードのみ。最初はCメジャー(ハ長調)のゆっくりとした曲から入る。ほとんどはワルツだ。たどたどしいものではあるが、私もいくつかワルツの曲をマスターした。右手は単音だし、先生は1曲がちゃんと弾けるよう易しい譜面を用意してくれる。
早くジャズが弾けるようになりたいが、思いとは裏腹に手のほうが言うことを聞いてくれない。
先日、新しい譜面を渡された。「LOVE」という曲である。(ワルツではない)
シンコペーションというのだろうか、前へつんのめるような奏法を教わった。「おっ!なんかジャズっぽいじゃん」と、動かない指で「ジャンジャンジャン」とコードの練習をしている。口では弾けるのになぁ・・・
以前習ったワルツを思いっきり崩して、勝手にジャズと称して弾き始めた。これをICレコーダーに録音して後で聞くと、まるで聞くに堪えない。実にひどいものだ(^^;
去年は始めたばかりということで、固辞した発表会が今年も夏と秋にある。そのことを考えると今から憂鬱になる。人前でこの下手なピアノを弾かねばならないなんて、私にとっては地獄だ