ゼロの焦点」の舞台となった「ヤセの断崖」
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暗い社会背景を背負った犯罪をベースにした、松本清張の世界。やるせないつらい内容が多いのだが、惹かれてしまって小説はもとより映画もほとんど見ている。
清張の世界では相当暗く感じていたが、本物の「ヤセの断崖」はそれほど暗いイメージはない。本が書かれた当時とは違い、観光化されて人も大勢いるせいもあるのだろう。自殺の名所で名高い「親不知」の断崖のほうが、暗いイメージかも。
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能登金剛は、松本清張の小説により有名になり、観光地としての地位を得た。
巌門とは、波の力で岩が打ち砕かれ穴が開いて門のような形となったことから付けられた名前。
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切り立った崖に囲まれた細く深く入り込んだ入江は「義経の舟隠し」と呼ばれる場所。
ここも水の勢いのすごさを物語っている。
逃避行中の義経が舟を隠したと言われているが、本当かなぁ・・・