かぎ針の模様で均等に増し目(減目)する方法には、2通りあります。
1つは、針を変える方法、もう1つは、分散増減目表を使って模様の中で増し目をする方法です。
どちらも模様の数としては変わりません。
「分散増減目」を使って、チュニックベストを編んでみたいと思います。
胸を切り替えとして、上半身は標準のプルオーバーの製図と同じですので、説明は省略します。
分散増減目は、胸から下の部分で使います。
【製図】
原型から製図を起こします。
上半身を「模様A」、下半身の分散部分を「模様B」とします。
模様Aの編み始めの模様数は、133目(前後で266目)です。
模様Bのゲージ(横)は、1模様が6.5cmなので、14模様(1周)を使うことにしました。
1模様22目なので、作り目は308目必要です。(14模様×22目)
266目→を308に均等に増やします。
細編みで均等に増し目しながら、308目に増やしました。
画像は、266目から308目を拾いだしたところです。
【分散増減目】
- 増減率を求めます。※糸の都合上(同じロットがない)上製図より短めに変更しました。
88cm→112cmまで広げますので 112-88=24
全体で24cm広げることにします。増減率の計算は
24÷88×100 = 27.27 およそ27%になります。 - 「ひとめでわかる分散増減目」(ヴォーグ社の書籍)を使って、希望の模様を選びます。
使いたいパイナップル模様を見ると、25%という場所があるので、これが27%に近いのでここまでを分散増し目することにします。
糸はぎりぎりセーフでしたが、ゲージに使ったのもすべてほどいて使いました。
少し広がり過ぎたので、最後の25%はやめて16.7%にしました。
つまり1模様(16段)ずつで増し目をしました。