ラップ&ターンの練習(wrap & turn)

引き返し編みだけで作るかかとを、「ショートロウヒール」と言います。あまり好きなかかとではないので、自分の靴下ではほとんど編みませんが、ラップ&ターン(wrap and turn) を練習するには、格好のテーマだと思います。
「ソックスは編みたいけどかかとが苦手」という方、一緒に練習をしてみませんか。

こんな編み図を作ってみました。海外には編み図と言うものがほとんど存在しないので、嶋田先生の本を参考に自分で作ってみました。これが1番わかりやすかったので

編み残しの引き返し編みと、編み進みの引き返し編みを３回ずつ編みます。
準備段: 13目を作ります(裏目1段編んでも良い)

1. 表12目を編んで、糸を手前に持ってきます。
   左の1目を右針に移し、糸を後側に持っていきます。
   右針にかけた目を左針に戻します。糸は向こう側にあります。
   ターンします。表からのw&t 、１回めが出来ました。
2. 裏11目を編んで、糸を向こう側に持ってきます。
   左の1目を右針に移し、糸を手前側に持ってきます。
   右針にかけた目を左針に戻します。糸は手前側にあります。
   ターンします。裏からのw&t、１回めが出来ました。
3. 表10目編んで、1と同じ手順で w&t を編みます。(表２回め)
4. 裏9目編んで、2と同じ手順で w&t を編みます。(裏２回め)
5. 表8目編んで、1と同じ手順で w&t を編みます。(表3回め)
6. 裏7目編んで、2と同じ手順で w&t を編みます。(裏3回め)
   ※ 次段から、編み進む引き返しです。
7. 7目まで普通に表編みします。8目目は、渡り糸と目を一緒に編みます。
   1と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(表1回め)
8. 8目まで普通に裏編みします。9目目は、渡り糸と目を一緒に編みます。
   ※ 渡り糸は表から見るのが分かりやすい
   2と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(裏1回め)
9. 9目まで普通に表編みします。10目めは、渡り糸(2本)と目を一緒に編みます。
   1と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(表2回め)
10. 10目まで普通に裏編みします。11目めは、渡り糸2本と目を一緒に編みます。
    2と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(裏2回め)
11. 11目まで普通に表編みします。12目めは、渡り糸(2本)と目を一緒に編みます。
    1と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(表3回め)
12. 12目まで普通に裏編みします。13目めは、渡り糸2本と目を一緒に編みます。
    2と同じ手順で w&t を編みます。渡り糸が2本になります(裏3回め)

ソックスの場合、最後の裏段は編まずに、休ませていた目につなげ輪にします。
一周して、かかとの最初の目を編む時に段消しをします。

【動画】